サイトアイコン ~ぬいびと~ 洋裁初心者にもわかる手作りの基本を伝授

裁断のコツ。作業の効率化と洋裁のスキルアップを図ろう!

裁縫をはじめたばかりで
たいしたものは縫えないけど

ミシンはどうにか
使いこなせるようになった。

でも毎回裁断しようとすると
不安になっちゃう。

手順とかやり方が曖昧で
時間がかかっちゃうし

失敗したらどうしよう
と考えると
ドキドキしちゃう。

そんな経験ありますよね。

そこで今回は
手順や作業の不安を解消するための
ポイントをお伝えします。

裁断のコツを知って
作業の効率化と
洋裁のスキルアップを図りましょう。

それでは、今から5つの項目に分けて
詳しくお話ししていきたいと思います。

今回はあくまで縫い代つきのパターンを
使って裁断する方法になります。

☆地直し

買ったばかりの生地は
布目が歪んでいたり
洗濯すると縮んだりするので
地直しという歪を直したり
水通ししたりの作業が必要なんです。

地直しのコツについては別の機会に
詳しく説明しますね。

今回は裁断する前に地直しという
作業が必要だということだけ
覚えておいてくださいね。

地直しが終わったら
型紙を配置するために
生地を広げます。

☆生地を広げて整える

この作業には
広めのテーブルか床をつかいます。

広い場所が確保できる場合は
一度に裁断することができますが

広い場所が確保できない場合は
パーツごとに少しづつ
裁断していくしかありません。

この場合型紙の配置を
最初にきちんと考えておかないと
生地が足りなくなっちゃう可能性があるので
気をつけましょう。

また広げるテーブルは
平らな所を確保してください。

凸凹しているとまっすぐ切れないので
出来上がりが悲惨なことになっちゃいます。

生地の広げ方は

・1枚の生地を表を下にして広げる

・生地を表を中に折って2枚に重ねて広げる

この2つになるんですが

生地幅いっぱいのパーツや
左右対象ではない1枚だけのパーツは
1枚の生地で裁断します。

左右対象のパーツや
「わ」で裁断するパーツは
2枚に重ねて裁断するんですね。

1枚の生地ですべてのパーツを
裁断してもぜんぜん問題ないんですが

左右対称のパーツは型紙を
1枚しかつくらないんですよね。

すると生地を重ねれば
1回の裁断ですむのに

1枚の生地だと2回も
裁断しなくちゃいけないんですよ。

作業が倍になっちゃうんです

ですから
重ねて裁断できるものは
なるべく重ねちゃいましょう。

ただし重ねて裁断する時に
注意してほしいことがあります。

それは生地を重ねたときにできる
シワなんですね。

手で撫でてシワをとったつもりでも
上になっている布はシワがなくても
下になっている布はシワだらけ
なんてことはよくあるんです。

このまま裁断すると
考えただけでもゾッとしますよね。

裁断したものは形が歪になって
使い物になりません。

ですから生地を整えるときは
上と下の布のシワがないか
ちゃんと確認してくださいね。

これはコツというよりも
ポイントですね。

あと2枚に重ねて広げる場合は
折り方のバリエーションがあるんです。

・左右の耳と耳を合わせて
生地のまんなかで2つに折る方法

・生地の中心で左右の耳を突き合わせる方法

・生地の片側だけ2つに折り
もう片側は1枚の生地で裁断する方法

・生地の丈の半分で2つに折る方法

これらの折り方を
生地幅と型紙を考慮して
使い分けるんです。

生地を広げて整えたら
型紙を配置します。

☆型紙を配置する

まず生地の用尺が足りるかどうか
ざっくりと型紙を置いて確認しましょう。

毛足がある生地のように
生地に方向がある場合は
一方向に型紙を置いていきます。

このほかに
柄合わせが必要な場合と
生地の方向がなく
差し込みできる場合がありますが

これはまた別の機会に
解説しますね。

型紙の上下を間違えないように
布目線を布目にあわせて配置します。

これはコツになるんですが
このとき布の耳を基準にすると
わかりやすいんですよ。

生地の耳はその生地の布目と
同じ方向なんです。

なので型紙の布目線と
生地の耳が並行になるように配置します。

また型紙は大きいものから
小さいものの順番で工夫して配置すると
生地の無駄が出にくくなるんです。

型紙に「中心わ」に点線
もしくは半円の二重丸のマークがあるものは
「わ」に裁断する印なんです。

生地を半分に折って輪になった端に
型紙の「わ」の線をあわせて配置します。

型紙を配置したら
次はまち針で型紙をとめます。

☆まち針で型紙をとめる

配置した型紙がずれないように
まち針で生地にとめていきます。

この時まち針で生地をすくう量を
少なめにするとずれにくくなるんです。
ここがコツですね。

まず型紙の角をとめて
その間を均等にとめていきます。

まち針が型紙から
はみ出さないようにしましょう。

厚い生地の場合は
まち針を使うと
生地がずれてしまうので

文鎮でおさえて
チョークで線を引き

型紙をはずしてから裁断するんです。

最後にまち針で型紙をとめたら
ハサミで切ります

☆ハサミで切る

裁断用の裁ちばさみを使って裁断します。

生地を動かさないように
ハサミの下刃を台にすべらせるようにして
裁断していきます。

これもコツなんですが
このときハサミの刃は閉じ切らないように
切ってください。
閉じきってしまうと縫い代に段差が出ちゃいます。

直線を切るときは
ハサミの刃全体で大きく動かし
曲線を切るときは
刃先を使って細かく動かします。

また切りにくい所は
荒裁ちしておいてから
細かい部分を切るようにすると
きれいに切れるんです。

管理人のまとめ

裁断の方法も
生地の幅や型紙の作り方によって
やりかたが変わるんで
わかりにくいですよね。

生地も間違えて切ってしまえば
使い物にならなくなっちゃうし

切り方や布の置き方が悪くて
型紙どおりに裁断できないと
作品の出来上がりも
最悪になっちゃいます。

でもこの裁断の作業については
何度か繰り返し経験しないと
なかなか身につかないんですよね。

でもあきらめないでくださいね。

最初のうちは
うまくできないかもしれませんが
ここに書いた裁断のコツを
実践して繰り返せば

裁断も早くできるようになるし
生地の型入れも上手になって
使う生地も少なくてすむように
なるんです。

型紙どおりに
生地を裁断することは

料理で言うところの
仕込みと同じです

ここの良し悪しで
作品の出来に影響が出るんです

ここがきちんとできれば
作品作りの80%は
うまくいったようなものです。

ぜひ裁断のコツを知って
作業の効率化と
洋裁のスキルアップを図りましょう!

モバイルバージョンを終了