サイトアイコン ~ぬいびと~ 洋裁初心者にもわかる手作りの基本を伝授

裏地の選び方。さりげないおしゃれを楽しんじゃおう!

洋裁をはじめて
いくつか洋服を作ったけど

今度は裏地のついたものを
作ってみたい。

でも裏地の種類って
いろいろありすぎて
どれを選んでいいのか
迷っちゃう。

素材だけじゃなく
色のあわせかたとかも
よくわからないし

選んでいるだけで
時間がかかっちゃう。

そんな経験ありますよね。

そこで今回は
悩んで無駄な時間を
使わないために
裏地の選び方のポイントを
お伝えします。

さらには遊び心を活かして
洋服作りを楽しんじゃいましょう!

それでは、今から4つの項目に分けて
詳しくお話ししていきたいと思います。

☆裏地の役割

裏地の選び方を知る前に
役割についてお話しますね。

かばんや洋服など裏地のついてるものと
ついていないものと色々ありますが
どうして裏地をつけるんでしょうか?

あなたが身につけているものを
よく観察してみてください。

まあスカートなどの
例外はあるとおもいますが
夏物の衣料にはほとんど
裏地は使われていませんよね。

逆に冬物の衣料には
ほとんど使われているのでは
ないでしょうか?

つまり保温性ですね。

それと薄い生地を使った衣料だと
透けて困ることがあると思います。
裏地をつけることによって
透けをふせぐことができますね。

また裏地はツルツルしているので
スムーズに着ることができます。

さらにドレスなどの薄い素材は
強度がないんで
表布が痛まないように補強的な
意味合いもあるんです。

そして最後にもう一つ

型くずれを防いでシルエットを
保つことなんですね。

以上が裏地の役割ですが
次にどんな裏地の種類があるのか
特徴といっしょに見てみましょう。

☆裏地の種類

裏地の種類には素材による分け方と
織り方による分け方の
2種類あるんです。

この分け方により細分化したものが
裏地の選び方の基準になるんです。

◎素材による裏地の種類と特徴

・キュプラ
綿から作った再生繊維で
しなやかで肌触りがよく
絹のような光沢があるんですね。
通気性や吸湿性があって
静電気がおこりにくいのが特徴です。

・ポリエステル
石油から作った合成繊維で
丈夫でしわになりにくく
摩擦には強いんです。
欠点は静電気がおこりやすいところ。

・アセテート
綿もしくは木材から作った
半合成繊維で
しなやかで軽いけど
摩擦に弱いんです。

・シルク
絹独特の光沢と優雅な風合いがあり
裏地としては最高級で
サラッとして肌触りがいいんです。

・ナイロン
ポリアミド系の合成繊維で
弾力性があり引っ張りに強いんですが
熱に弱いのが欠点なんです。

・レーヨン
木材から作った再生繊維で
すべりがよく静電気が起こりにくいけど
欠点はシワになりやすいんです。

◎織り方による裏地の種類と特徴

表布・裏布に限らず織物は
平織り、綾織り、朱子織りの
3つの織り方でできているんですね。

他にも織り方はあるんですが
この3つの織り方の
変形パターンなんです。

・平織り

すべりがよくどんなアイテムでも
オールマイティーに使えるんです。
ソフトな風合いの生地と相性がよいのが特徴。

タフタ・羽二重・デシン等

・綾織

蜜な組織なので張りとこしがあって
すべりがいいので
コートやジャケットによく使われるんです。
厚手のものが多いのが特徴。

ツイル等

・朱子織り

表面がなめらかなのですべりがよく
毛皮やコート、ジャケットなどに
使われるんです。
地厚で光沢があるのが特徴。

サテン等

・編み地

ニット素材の表布の裏地に使われ
伸縮性があるんです

トリコット等

裏地の種類を見てきた所で
次はどうやって選べばよいのか
見ていきましょう。

☆裏地の選び方

裏地の素材や織り方の特徴を
考えて選びますが
一番重要なポイントがあるんですね。

それはなんだかわかりますか?

じつは表地と裏地の相性なんですね。

どういうことかというと
表地と裏地を重ねたときのなじみ具合や
折ったり引っ張ったりしたときに
同じように動くかということなんですね。

また表地が厚手のときは
裏地も厚めのしっかりしたものを選ぶし

逆に表地が薄手のときは
裏地も薄めのものを選ぶんです。

素材や織り方が決まったら
次は色を決めましょう。

表地が透ける生地ではない場合
裏地はどんな色を使っても
問題ないんですが

ここではあくまで基本的な
選び方をお話しますね。

表地が無地の場合は
表地と同じ色か同色系を選びます。

表地が柄物のときは
一番多く使われている色を選びましょう。

表地が白か生成りの場合は
肌色っぽいベージュかアイボリーを
選びます。

表地が透ける生地の場合は
裏地の色で表地の見え方が
かわってくるんですね。

なので必ず表地と裏地を重ねて
試してみることをおすすめします。

☆裏地にこだわってみる

基本的な裏地の選び方を
お伝えしましたが

基本を知った上で
遊び心を活かして
楽しんでみてはいかがですか?

裏地は色々な種類があるということを
先程説明したんですが
色のバリエーションも豊富なんですね。

そこであえて表地と
違う色をあえて使ってみるとか。

また裏地の中には柄物の裏地も
たくさんあるんですよ。

たとえば
水玉、タッタソール柄、ストライプ柄、
チェック柄、ペイズリー柄、迷彩柄、
小紋柄、バーズアイ柄、クリオネ柄、
市松柄、プリント
などなど

結構な種類があるでしょ。

普段裏地は表に見えないから
大胆な柄を選んでも
ぜんぜん大丈夫。

柄物の裏地を使ってみるとか
ちょとした遊びを
取り入れてみたら
いかがですか?

楽しさが倍増しますよ。

管理人のまとめ

洋裁初心者の方にとって
たくさん種類のある
裏地の中から

表地にあったものを選ぶのは
難しいですよね。

表地と裏地が合ってないと
綺麗なシルエットがでなかったり
着心地が悪くなったりと

せっかくの裏地の特徴を
活かすことができないんです。

はじめはよくわからない
かもしれませんが

これまで解説してきたことを
作品作りに活かすことで、

裏地選びに無駄な時間を使わずに
表地に適した素材を
選ぶことができるだけでなく

さらには遊びを取り入れて
こだわりの裏地を使うことで
洋裁の楽しみも広がることでしょう。

見えない所にちょっとしたこだわりを
もつのっておしゃれですよね。

せっかくハンドメイドするんですから
基本に忠実なことも大切ですが

チョットしたところで
遊びを入れてみる

それだけでも
作る楽しみだけじゃなく
着る楽しみも味わえちゃうんですよ。

これがハンドメイドの
醍醐味なんです。

裏地の選び方を知ったうえで
さらに応用編として

自分流のこだわりを
楽しんでみてください。

モバイルバージョンを終了