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生地の種類と特徴。素材を知って表現の幅を広げよう!

生地の種類のアイキャッチ画像

洋服作りをはじめたばかりで
まだ簡単なものしか作れないけど

いつも悩むのが生地選び。

こんな感じで作りたいとか
考えるのは楽しいけど

生地を選ぼうとすると

このアイテムに
この生地は向いているのかとか
使い勝手はいいのか
どんな素材なのか

などなど結構悩みますよね。

そこで今回は
生地選びに悩まないために
生地の種類と特徴をお伝えします。

生地の種類と特徴を知って
表現の幅を広げましょう!

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生地の種類と特徴を知ることは
洋裁初心者が作品作りのアイディアをふくらませる
ヒントになります。

作る作品の形も重要なんですが
生地の風合いや触感も大切な要素なんですね。

生地を見たり触ったりしていると
こんなものが作りたいなぁとか
こんな作品につかったら素敵なんじゃないかなぁとか

作品作りのイメージがどんどん
湧いてきたりするんですね。

どんな生地の種類があって
その生地がどんな特徴をもっているのか
今から2つの項目に分けて
詳しくお話ししていきたいと思います。

☆生地の分類

生地はざっくり分けると
織物と編み物に分かれます。

さらに織物は織り方により
次の3種類に分けられるんです。

・平織り

(平織り)ポーラの画像

(平織り)ポーラ

たて糸とよこ糸が交互に見える
織り方で薄い生地が多いんです。

・斜文織り(綾織り)

(斜文織り)ミルドウの画像

(斜文織り)ミルドウ

斜めに筋が見える織り方で
生地に厚みがある丈夫な生地。

・朱子織

(朱子織)綿サテンの画像

(朱子織)綿サテン

たて糸が多く表に出ている織り方で
光沢があるけど摩擦には弱いんですね。

これらの基本的な3種類の織り方と
繊維の組み合わせによって
いろいろな生地ができているんです。

もう一方の編み物は
1本の糸を平面に編んだもので
横編みと縦編みの2種類があります。

生地の分類がわかったところで
生地の種類と特徴を見ていきましょう。

☆生地の種類と特徴

生地の種類を繊維の分類ごとに
分けて特徴を解説しますね。

◎ 植物繊維

名前のとおり植物から
作られた繊維のことです。
綿と麻の2種類あるんです。

綿

肌触りはサラッとしていて
通気性・吸水性が良くて
熱に強く強度があるけど
縮みやすくシワになりやすいんです。

また染色しやすいけど
色落ちもしやすい特徴があります。

ワイシャツ・ブラウス・肌着
パジャマ・靴下などの用途に
向いているんです。

綿を使用した生地には
次のようなものがあります。

・ブロード生地

綿ブロードの画像

綿ブロード

平織りでやや薄手の生地
光沢があって柔らかい手触り

・シーチング生地

シーチング薄手の画像

シーチング薄手

平織りで太い糸でザックリ織った生地
薄手から厚手のものまであって
柔らかめで光沢感は少ない

・ポプリン生地

ポプリンの画像

ポプリン

平織りでやや厚みがあり
たて糸方向に畝があり
柔らかな生地

・オックス生地

オックスフォードの画像

オックスフォード

平織(斜子織り)の生地で
厚みがあるけど通気性はバツグン
しなやかで柔らかいけど
丈夫な生地

・帆布生地

平織りの厚い丈夫な生地。
通気性は良いが水は浸透しづらい

・ツイル生地

綾織りのやや厚めな生地で
しなやかでやわらかく
伸縮性ありシワになりにくい

・デニム生地

Wデニムの画像

Wデニム

綾織りの厚めな生地で
柔らかくシワになりにくく
伸縮性がよい

通気性があって吸湿性や発散性が良いので
涼感のある生地なんです。

また耐久性に優れているんですが
摩擦で毛羽立ちやすい
特徴があります。

ワイシャツ・ブラウスなどの用途に
向いているんです。

◎動物繊維

名前のとおり動物から
作られた繊維のことです。
絹と毛の2種類あるんです。

絹(シルク)

光沢があってしなやかで肌触りがよく
保湿性や発散性がよいので
着心地はいいけれど
水に濡れるとシミができたり縮みやすい。

女性用衣類、スカーフ、ネクタイなどの
用途に向いているんです。

保温性、吸湿性に優れていて
伸縮性や弾力性があるので
シワになりにくいけど
水洗いすると縮んで
フェルト状になっちゃいます。

ほとんどの衣料、コート、セーター、
マフラーなどの用途に向いているんです。

毛を使用した生地には
次のようなものがあります。

・カシミヤ

カシミヤの画像

カシミヤ

斜文織りで繊維がきめ細かいため
肌触りがよく柔軟で光沢があります。
伸びがあるので着心地はバツグン。
毛玉になりやすいのが欠点なんです。

・フラノ

フラノの画像

フラノ

平織り・斜文織りがあって
やや厚地で丈夫な生地。
表面が毛羽立っています

・ヘリンボーン

綾織りでニシンの骨のような
織り目が特徴なんです。

・ツイード

ハリスツイードの画像

ハリスツイード

平織り・斜文織りがあって
ざっくりとした手触りで
素朴な味わいの厚手の生地。

・サージ

サージの画像

サージ

斜文織りで斜めの畝があって
手触りは滑らかでツヤのある
非常に丈夫な生地なんです。

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◎再生繊維

パルプや綿からセルロースを取出して
化学的に処理してから再び繊維にしたため、
再生繊維と呼ばれているんです。

シルクに近い風合いで吸湿性があるけど
水に弱く縮みやすいのが特徴。

女性用衣類、子ども服、ブラウス、裏地などの
用途に向いているんです。

再生繊維を使用した生地には
次のようなものがあります。

・レーヨン

光沢があってまとわりつかないので
着心地が良い生地なんです。
ドレープ性に優れているんですがシワに
なりやすいのが欠点。

・キュプラ

吸湿性がよく光沢がある生地で
滑りがよく縮みにくい。
強度はあるんですが
摩擦で毛羽立ちやすい。

・ポリノジック

伸び縮みがほとんどなく
ハリやコシのある生地なんです。

◎半合成繊維

再生繊維と合成繊維の中間的な生地で
両方の特徴が活かされているんです。

軽くさらっとした風合いで
プリーツ性があるけど
シワになりやすいんです。

女性用衣類、子ども服、ブラウス、裏地などの
用途に向いているんです。

半合成繊維を使用した生地には
次のようなものがあります。

・アセテート

絹のような光沢ですべりがよく
肌にやさしいんです。
吸湿性と強度があって
縮みにくいのが特徴です。

・トリアセテート

アセテートと特徴は同じだけど
シミになりにくい特徴があります。

◎合成繊維

石油を原料とした化学繊維の生地で
軽くて強度とプリーツ性があって
水洗いができて虫やカビに強いんです。

合成繊維を使用した生地には
次のようなものがあります。

・ポリエステル

ジャガードの画像

ジャガード

丈夫でシワになりにくく
型崩れしにくいんです。
また吸湿性が少なく
乾きが早いのが特徴。

ほとんどの衣料、スポーツウエアなどの
用途に向いているんです。

・ナイロン

弾力がありシワになりにくく
害虫やカビに強いけど
吸湿性が少なくて熱に弱い。

ランジェリー、ストッキング、
靴下などの向いているんです。

・アクリル

軽くてシワになりにくく
羊毛に近い風合があるんです。
またカビや害虫に強いけど
吸湿性が少なくて熱に弱い。

女性用衣類、子ども服、セーター、靴下などの
用途に向いているんです。

管理人のまとめ

生地には色や柄だけじゃなく
素材や織りの違いなど
いろいろな種類があって
選ぶのも一苦労ですよね。

ほとんどの方は
見た目や触った感じで
選ばれていると思います。

それも悪くはないんですが
生地の種類と特徴を知らないと

着づらいものができちゃったり
綺麗に縫製ができなかったり
出来上がりが野暮ったい
ものになったりと

生地の特徴を活かすことが
できないんですね。

最初のうちは
わかりづらいかもしれませんが
これまで解説してきたことを
作品作りに活かすことで、

生地選びに無駄な時間を使わずに
アイテムに適した素材を
選ぶことができるだけでなく

素材を活かしたデザインにより
表現の幅も広がることでしょう。

ぜひ生地の種類と特徴を知って
素敵な生地を見つけて下さい。

自分が選んだ生地で
どこにも売っていない
世界でひとつだけのものを
作れるんですからね。

ハンドメイドの醍醐味を
味わってください。

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