ミシンはもってないけど
子どものために
洋服をつくってあげたくて
洋裁をはじめたい。
でも手縫いで作るにしても
小学校の家庭科で習ったきり
針と糸なんて使ってないし
どんな縫い方があったかも
忘れちゃった。
こんな基本的なことが
わかんなくて
ほんとに子ども服なんて
つくれるのかなぁ?
なんて不安になっちゃいますよね
そこで今回は、基本を知りたいあなたに
手縫いの種類についてお伝えします。
基本の縫い方を知って
自由自在に作品作りを楽しみましょう!
手縫いの種類はいろいろあるけど洋裁初心者は何から覚えればいいの?
手縫いの種類って調べれば調べるほど
いろんなものがあるんですね。
でも最初からすべてを覚えるのは
とっても大変だし
洋裁をはじめたばかりで
作ろうと思うもので
使わなきゃいけない縫い方って
実はそんなに多くはないんですね。
そこで特に覚えてほしいものを
チョイスしてみました。
それでは、今から3つの項目に分けて
詳しくお話ししていきたいと思います。
☆基本の縫い方
まずはもっとも基本的な縫い方からです。
・並縫い
数ある手縫いの種類の中でも
基本中のきほんの縫い方です。
確実にマスターしましょう。
玉結びをして布の裏から表に針を通し縫い始め
表・裏・表・裏と交互に等間隔で縫っていきます。
縫い目は4mmから5mmくらいの間隔で
表から見ても裏からみても同じ縫い目になります。
ひと針ひと針縫ってもよいのですが
途方もなく時間がかかるんですよね。
そこで登場するのが皆さんが苦手な「運針」です。
運針は
親指と人差し指で針の先端をつまみ
指ぬきをつけた中指を折り曲げて
その指ぬきに針のお尻をあてながら
縫い進めるんです。
この運針をマスターすると
縫うスピードは10倍くらい違いますね。
あと普通は糸を1本で縫うんですが
2本どりにして縫うと
縫い目がとっても強くなるんです。
また縫い方は並縫いなんですが
呼び方が変わることがあります。
それは「ぐし縫い」と呼ばれるものです。
ぐし縫いは並縫いの縫い目を
細かくしたものなんですね。
並縫いの縫い目が4mmから5mmくらいなのに対して
ぐし縫いは2mmくらいになります。
ぐし縫いは袖山の形を整える時や
ギャザースカートを作ったりという
ギャザーを寄せる時に使うんですね。
ちょっとだけ片側の糸調子を
緩めに縫って反対側の糸を
引っ張るとギャザーをよせることができます。
縫い目の大きさによって
ギャザーの大きさも変わってくるんです。
・本返し縫い
並縫いにくらべてとても強度がでる縫い方で
ミシンで縫ったものと同じかそれ以上
丈夫に縫えるので
バッグや強度のほしい小物などを
つくるときにつかいます。
並縫いは右から左へ直線で縫っていきますが
本返し縫いは表に出た針を
一縫い目分右へ戻して裏へ出し
二縫い目分先から表へ出すというように
ループを描きながら縫い進めていきます。
縫い目がミシンの縫い目のようにくっついています。
・半返し縫い
半返し縫いはぬいぐるみを作る時や
伸縮素材を縫うときにつかいます。
縫い方は本返し縫いと同じですが
本返し縫いは前の縫い目まで戻しますが
半返し縫いは本返し縫いの半分だけ戻します。
つまり表からみると並縫いと同じように
見えるんです。
☆布端の始末に使う縫い方
つぎに手縫いの種類の中で
縫い代の端などが
ほつれてこないようにするための
縫い方です。
いわゆるロックミシンミシンの
かわりになる縫い方です。
・かがり縫い
玉結びを生地と生地の間にいれて
表に針を通します。
出た針を2枚重なった生地の裏側から表に出します
これを繰り返していきます。
すると重ねた生地の端っこが
らせん状に巻かれた様になるんです。
・ブランケットステッチ
ブランケットの端に施されている縫い方で。
フェルトを縫い合わせる時などにも使われます。
玉結びを生地と生地の間にいれて
表に針を通します。
表に出したところから左に5ミリくらい離れたところから
表から裏に針を出します。
この時先に出した糸をいっしょにすくいます。
見た目はロックミシンのような仕上がりになるんです。
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☆裾の始末に使う縫い方
続いては手縫いの種類の中でも
スカートなどの
裾上げのときに使う縫い方です。
これはちょっと技術がいるのですが
なるべく表に糸が見えないように
ちょっとだけ生地をすくうのがポイント。
・たてまつり
裾あげに使われるもっともポピュラーな縫い方です。
裾端を折り上げたら
折り上げた端の裏側から針を通します。
糸が出たすぐ上の奥の生地を少しだけすくいます。
すくった針で左に少し離れたとこで
折り上げた端の裏側から針を通します。
・流しまつり
たてまつりよりもソフトにまつることができ
ほつれやすい場所に使います。
裾端を折り上げたら
折り上げた端の裏側から針を通します。
糸が出た近くの左上の奥の生地を少しだけすくいます。
すくった針で左に少し離れたとこで
折り上げた端の裏側から針を通します。
・奥まつり
折り上げた裾端を少しめくり
裾端から5mmくらいのところで
流しまつりをする要領です。
まつり糸は表からも裏からも見えません。
高級な仕立てに使われます。
・渡しまつり
ぬいぐるみ作りの仕上げなどで
折り込んだ端どうしをピッタリくっつけて
とめるときに使用します。
折り込んだ端どうしを交互に
コの字になるようにすくってはひきしめます。
・千鳥かけ
ウエストゴム付けや折り込んだ端をとめるのに
使います。
玉結びを中側にいれ
折り込んだ生地の裏から表に針を通します
右斜上の奥の生地を右から左へ少しだけすくいます。
今度は右斜め下の折り込んだ生地を
右から左へ少しだけすくいます。
これを繰り返していきます。
並縫いと違って
左から右に縫っていくんです。
管理人のまとめ
洋裁をはじめたばかりの人が
最初に覚えなくちゃならないのが
手縫いの技術。
苦手意識をもたれている方も
多いと思います。
しかし洋裁をするのなら
手縫いは避けては通れないんですね。
なぜなら
生地を縫い合わせるだけでなく
作品の仕上げを左右する
重要なテクニックなのです。
はじめはすべての縫い方を
覚えるのは大変かもしれません。
でも手縫いの種類を知ると
仕上がりに差が出るだけでなく
作品作りの幅も広がるでしょう。
さらには
応用も効くようになります。
手縫いの基本を知って
自由自在なものづくりを
楽しみましょう!