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ミシン糸の選び方。裁縫を上達させるための基本技術

ミシンを使い始めたばっかりで
生地を買ってさあ作ろうって時に
いつも悩むのがミシン糸のこと。

手芸屋さんに行って糸を買おうとおもっても
種類や太さもいろいろあるし
生地とぴったり同じ色の糸がなかったり。

いったい他の人はどうやって
糸を選んでいるんだろうって
気になっちゃいますよね。

そこで今回は、糸選びで無駄な時間を使わないために
ミシン糸の選び方をお伝えします。

ミシン糸の選び方を知って
さらに裁縫を楽しんじゃいましょう!

ミシン糸には大きく分けると
素材、太さ、色の種類があるんです。

そして縫う生地の素材や厚さ色などによって
使い分けなきゃいけません。

生地と糸があってないと
目飛びしたり糸切れの原因になります。
また見た目も悲惨なことになります。

では糸選びをするためにどんな糸があるのか
見ていきましょう。

☆ミシン糸を選ぶ時の基準

・素材の違いで選ぶ

ミシン糸には天然繊維の素材と合成繊維の素材があります。

天然繊維とは自然の植物や生き物由来のもので
綿糸、絹糸、麻糸があります。

合成繊維とは石油由来のもので
ポリエステル糸やナイロン糸などがあるんです。

ちょっとややこしいのですが

天然繊維、合成繊維の中にもさらに
繊維の長さの違いによって
名前がつけられているんです。

短繊維(短い繊維を寄せ集めたもの)をスパン糸といいます
スパン糸にはシャッペスパン(ポリエステル100%)や
木綿糸などがあります。
縫いやすくやわらかい素材感です。

長繊維(長い繊維を寄せ集めたもの)をフィラメント糸といいます。
フィラメント糸には絹糸やテトロン糸などがありあす。
光沢と強度があります。

天然繊維と聞くと自然由来なので
良さそうなイメージをもつと思いますが

糸としての強度・耐久性はあまり強くなく
糸が切れやすいので取扱がむずかしいです。

現在はどちらかというと
合成繊維のほうが使われることが多いです。

・太さの違いで選ぶ

糸の太さを表現する基準には「番手」と「dtex」があるんです。

短繊維は太さを「番手」で表します。
長繊維は太さを「dtex」(デシテックス)で表します。

番手とdtexの2種類の表記法があるとまぎらわしいですよね。
なので日本では太さを表すのに「番手」で統一しています。

番手とは
100gあたり100mの長さがあるものを1番手
100gあたり200mの長さがあるものを2番手
と呼ぶことになっているので

番号が大きくなるほど糸の太さは細くなるんです。

♯の後についている数字が「番手」の数字で
20番手、30番手、60番手、90番手と太さがあり
番手での選び方は生地の厚さで決まります。

厚手の生地には、30番手の糸の太いもの。
薄手の生地には、90番手の糸の細いもの。

・色の違いで選ぶ

ミシン糸の色ってメーカーによってまちまちなんです。
しかも同じメーカーでも糸の種類が違うと
色目が違っていることもあるので注意が必要です。

また手芸店などでミシン糸を購入する場合
店に取り揃えている色数って結構少ないんですよね。

一番よい方法は色見本帳を入手することなんです。
この色見本があれば色番を指定してネットなどで
注文することもできるんです。

色の選び方としては
生地に糸を乗っけてみます。

ぴったり同じ色があれば問題ありませんが
同じ色がないときは
明るめの生地の場合は生地よりすこし明るい糸
暗めの生地の場合は生地よりすこし暗い糸を
選びます。

柄物の生地の場合は柄ではなく地の色にあわせます。

またミシン糸はボビン(糸を巻き付けて売られている状態)では
糸1本のときよりも色が濃く見えるので
生地にボビンを乗せて色を見る場合は
少し濃い色を選びます。

大きな手芸店には色見本帳がおいてあると思うので
必ず使う生地を少し切って持っていくことが
おすすめです。

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☆ミシン糸を選ぶ時のポイント

ミシン糸の選び方のポイントとして
生地の素材に合わせて使う種類を決めてから
生地の色にあわせて色番を決めます。

・普通地の場合

綿や麻、ポリエステル素材
オックス、ブロード、リネン、
ギンガム、リネン、ピケ、ポプリン
などの生地には

シャッペスパン 60番手 を使いましょう

シャッペスパン糸は強度があり縫いやすいので
薄手の合繊生地やシルク・サテン・ストレッチ素材
意外のものにほとんど使えちゃいます。

60番手は細すぎず太すぎない中間の太さで
普通地の縫製に向いているんです。

・厚くてかたい生地の場合

帆布、デニム、ギャバジン、コーデュロイ、
ツィード、ワッフル、キルティング
などの生地には

シャッペスパン 30番手 を使いましょう

厚くてかたい生地は薄い生地に対して強度があるので
糸も強度がないと布に負けてしまい
糸切れがおこりやすくなります。
なので太くて強度のある30番手を使うんです。

・薄いデリケートな生地の場合

サテン、オーガンジー、ローン、ジョーゼット、
シルクガーゼ、、チュール、ボイル、、タフタ
などの生地には

シャッペスパン 90番手 を使いましょう

薄いデリケートな生地はしなやかさが売りなので
太い糸をつかうと逆にハリがでちゃうんですね。
なので糸も細い90番手を使います。

・薄手の合繊生地やシルク生地の場合

絹ミシン糸 50番手 を使いましょう

絹ミシン糸は光沢があり滑りがよいので
生地の風合いを損ねることもなく
綺麗に仕上がるんです。

・ストレッチのある生地の場合

スウェット、ニット、ジャージー
などの生地には

レジロン 50番手 を使いましょう

ストレッチのある生地を縫う時は
糸が伸びないと生地が伸びた時に
糸が切れてしまいます。
レジロンは伸縮性のある糸なんです。

・サテン生地の場合

ファインミシン糸90番 を使いましょう

ファインミシン糸は柔らかいけど強い糸で
90番の細い糸をつかうことにより
縫い目が目立ちにくく
出来上がりが綺麗なんです。

・ジーンズのステッチの場合

ジーンズステッチ糸 20番 を使いましょう

ジーンズステッチ糸は
市販のジーンズのステッチに
使われている糸で伸びと強度があるんです。

・ロックミシン用の場合

ロックミシン専用の糸である
ポリエステルスパン糸の90番手 を使いましょう

ロックミシンの糸は
普通のミシン糸に比べ細い糸を使います。

巻きロックをするなら

ウーリーロックミシン糸 を使いましょう

ウーリーロックミシン糸は伸縮性のある糸で
巻きロックに最適なんです。

・縫った後に染色をする場合

綿のミシン糸を使ってください。
ポリエステルの糸は染まらないんです。

☆おすすめの選び方

ミシン糸は品質に左右されるので
あまり安いものを使うと
糸切れなどのトラブルも起こりやすいので
メーカーのものを使うようにしましょう

一番良く使う糸はシャッペスパンの60番手です。

特にミシン初心者の方は
厚すぎず、薄すぎない生地で練習することを
おすすめします。

シャッペスパンの60番手があれば
ほとんどのものに対応できます。

また初めてで色選びに自信がなければ
生成り色の糸を用意しましょう

これは「ぬいびと」からのアドバイスですが
糸選びの基本を知ったうえで

あえてミシン糸の色を生地の色と
違うものを使ってみるのも
面白いとおもいます。

違う色のステッチなど入れると
ちょっとしたアクセントになります。

そんなことができるのも
ハンドメイドの楽しみのひとつだとおもいます。

管理人のまとめ

ミシン糸の選び方がわかったからって
作品作りが上手になるわけないって
思われるかもしれません。

しかし糸の種類やその特徴を
知らないことには
綺麗に縫うことができません。

生地にあった糸を使うことは
縫い目が綺麗になるだけでなく
作品の強度も確保できるんですね。

つまりあなたが作った作品が
職人が作ったかのような
仕上がりになるということ。

さらには遊び心を駆使して
糸の色や太さをチョイスすれば
あなただけのオリジナルな
一品ができちゃいます。

最初はわかりづらいかもしれませんが
これまで解説してきたような
糸の選び方を意識することで、

あなたの洋裁技術が
劇的に上昇することでしょう。

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