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洋裁のアイロンのコツ。ひと手間かけてクオリティーをあげる

管理人の「ぬいびと」です。
いつもありがとうございます

最近洋裁をはじめて
洋服を作っているんだけど

アイロンをどうやって
使ったらいいのかよくわからないし

作品の出来上がりも
なんか野暮ったいんだよねぇ

そんな悩みありますよね。

そこで今回は
洋裁のアイロンのコツ
について教えちゃいます。

じょうずに活用して
ワンランク上の
仕上がりを目指しましょう!

それでは、今から13の項目に分けて
詳しくお話ししていきたいと思います。

☆アイロンをきれいにかけるために必要な道具

洋裁のアイロンのコツをお話する前に
ぜひ用意しておいて欲しい道具に
ついて説明しますね。

・プレスボール

楕円形のボールのような形をしていて
中には木くずが入っていて
湿気を吸収しやすくなっているんですね。

ダーツや曲線部分など
立体的に仕上げたいときに使います。

・仕上げうま

細長いアイロン台の片側に
足がついていて
スカートやパンツなどの
筒状になったものに
アイロンをかけるときに
使うと便利なんです。

・袖まんじゅう

腕の形をしたアイロン台で
袖やパンツなどの筒状になったものの
縫い目にアイロンをかけるときや
袖山のいせ込みなどに使います。

・霧吹き

全体にまんべんなく蒸気を
あてたいときにあると便利なんです。

・はけ

縫い代部分にピンポイントに
蒸気をあてたいときに使います。

☆アイロンをかけるときの注意点

これも洋裁のアイロンのコツの
ひとつになりますが
アイロンをかけるとき
ぜひ注意しておいてほしい点を
説明します。

・アイロンの温度に注意する

素材に適した温度でアイロンをかけないと
生地を痛めてしまったり跡が残っちゃいます。
必ず素材にあわせた温度に調整しましょう。

もし適温がわからなければ
切れ端を使ってアイロンをかけてみて
問題がないか試してみましょう。

・平らなアイロン台を使用する

平らなところでアイロンをかけないと
シワの原因になっちゃいます。

・仕上げアイロン以外は裏からかける

仕上げアイロンや特別な場合を除いて
裏側からアイロンを
かけるようにしましょう。
生地を痛めないようにするためです。

・あて布を使う

綿や麻以外の生地や
縫い代を割るときを除いて
必ずあて布をつかいましょう。
あて布は手ぬぐいが使いやすいです。

・まち針やしつけ糸はとりのぞく

まち針やしつけ糸はかならず
取り除いてからアイロンを
かけましょう。

まち針やしつけ糸の上から
アイロンをかけてしまうと
跡が残っちゃいます。

☆縫い代を割る場合のアイロンのかけかた

洋裁のアイロンのコツの中でも
縫い代を割る場合についてです。

ミシンで縫ったあとはどうしても
ミシン目がつった状態になっています。

これを落ち着かせるために
縫い代を割る前にミシン目に
あて布をしてアイロンをかけましょう。

このとき、ほんの少し布を
ひっぱりぎみにするのがコツになります。

そのあと縫い目が曲がらないように
開いてアイロン台におきます。

指で縫い代を開きながら
そのあとをアイロンの先端部分で
縫い目を押さえるようにして
アイロンをかけていきます。

縫い代が安定したら
もう一度開いた縫い代に
アイロンをかけて整えましょう。

このときあて布を忘れないようにします。

ウールなどの厚い生地の場合
ドライアイロンだけでは
うまく縫い代が割れないこともあるんですね

そんなときは縫い代を手で割って
そこにはけでちょっとだけ水をのせます。

それからドライアイロンで
縫い目を押さえるようにして
アイロンをかければ
きれいに縫い代を割ることができるんです。

☆縫い代を片返しにする場合のアイロンのかけかた

洋裁のアイロンのコツの中でも
縫い代を片返しにする場合についてです。

縫い代を片返しにする場合も
縫い代を割る場合と同様に
まず最初にミシン目に
あて布をしてアイロンをかけて
縫い目を落ち着かせましょう。

そのあと布を開かずに
縫い代を2枚一緒に縫い目で
折り返しちゃいます。

こうすることで縫い目線が
きれいに仕上がるんですね。

縫い目で折り返したあと布を開いて
アイロンの先端部分で
縫い目を押さえるように
アイロンをかけます。

縫い代が安定したら
もう一度縫い代にあて布をして
アイロンをかけて整えれば完成です。

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☆折り伏せ縫いのアイロンのかけかた

洋裁のアイロンのコツの中でも
折り伏せ縫いの場合についてです。

生地を縫い合わせたら開く前に
片方の縫い代幅を半分に切ります。

もう片方の縫い代を
半分に切った縫い代を包むように
縫い代の半分の幅で折り返し
アイロンで押さえましょう。

さらに縫い目で折り返し
アイロンをかけます。

片側に折り返したままの状態で
布を開いてアイロンで整えましょう。

最後に表側から縫い代を
ステッチで押さえれば完成です。

☆曲線の縫い目にアイロンをかける場合

洋裁のアイロンのコツの中でも
曲線の縫い目の場合についてです。

曲線部分は縫い代を
そのままにしておくと
縫い代がゴワゴワしたり
つったりしちゃうんですね。

なので縫い代にハサミで
三角に切れ目を入れちゃいます。

こうしておいてから直線の時と
おなじようにアイロンをかけるんですが

出来上がりが丸みをおびているので
平らなアイロン台では
うまくアイロンかけできないんですね。

なので丸みをおびた仕上げまんじゅうを
つかってアイロンをかけて仕上げるんです。

☆片側に折るダーツのアイロンのかけかた

洋裁のアイロンのコツの中でも
片側に折るダーツの場合についてです。

ミシン目を落ち着かせるために
ダーツを折る前にミシン目に
あて布をしてアイロンをかけましょう。

ダーツ部分の仕上がりは
丸みをおびているため
仕上げまんじゅうを使って
ダーツを片側に折りながらアイロンをかけます

☆縫い代を割るダーツのアイロンのかけかた

洋裁のアイロンのコツの中でも
縫い代を割るダーツの場合についてです。

片側に折るダーツと同様に
ミシン目を落ち着かせるために
ダーツを開く前にミシン目に
あて布をしてアイロンをかけましょう。

ダーツの縫い代の3分の2
くらいのところに切れ目を入れます。

切れ目を入れたところまで
縫い代をアイロンの先端を使って開きましょう

このときにダーツの縫い代の下に
厚紙をはさんでダーツの先までアイロンをかけます

こうするとダーツの線が表面にでちゃうのを
防ぐことができるんです。

☆ギャザーのアイロンのかけかた

洋裁のアイロンのコツの中でも
ギャザーの場合についてです。

ギャザーをよせるとふくらみができますが
このふくらみをつぶさないように
縫い代部分のみにアイロンの先端をあてるように
裏側からアイロンをかけましょう。

☆タックのアイロンのかけかた

洋裁のアイロンのコツの中でも
タックの場合についてです。

タックを縫った状態のまま
ミシン目にあて布をしてアイロンをかけます。

そのあとタックを出来上がりの
方向に倒してアイロンをかけるんですが
アイロンは縫い止まりまでで止めます。

これはタックの仕上がりを
フワッとさせるためなんですね。

カチッとさせたい場合は
仕上げアイロンでタックに
折り目をつけましょう

☆ポケットのアイロンのかけかた

洋裁のアイロンのコツの中でも
ポケットの場合についてです。

ポケットにそのままアイロンをかけると
ポケットの袋布の輪郭線が
表面に出ちゃうんですね。

そこで表布と袋布の間に
厚紙をはさんでおいて
アイロンをかけましょう。

こうすれば輪郭線が表面に
でることはありません。

☆裾(ヘム)のアイロンのかけかた

洋裁のアイロンのコツの中でも
裾の場合についてです。

まず裏側を上にしてアイロン台におきます。

次に裾を折り返してその上にあて布をおいて
アイロンをかけていきますが
アイロンは滑らせずに押し当てながらかけましょう。

滑らせてアイロンをかけると
折り返した裾は歪んで
きれいに裾上げできなくなっちゃいます。

フレアスカートなどの場合は
折り返した裾の分量が
表地より多くなるので
ギャザーを平均によせながら
アイロンでおさえていきましょう。

そしてまつり縫いが終わった後に
もう一度アイロンをかけて整えます。

☆袖のアイロンのかけかた

洋裁のアイロンのコツの中でも
袖の場合についてです。

ジャケットなどの袖つけをするときに
使うアイロンのかけかたです

袖山に丸みを出すために
ギャザーをよせます。

これを「いせこみ」というんですが
袖山をぐし縫いしてギャザーをよせます。

ギャザーをよせた袖山を
袖まんじゅうの丸い部分にのせて
アイロンの先端でギャザーをならしていきます。

この時にアイロンをあてるのは
縫い代部分だけにします。

なぜなら袖のふくらみを
つぶさないようにするためなんです。

管理人のまとめ

洋裁のアイロンのコツについて
お話しましたが
いかがでしたでしょうか?

いろいろありすぎて
頭が混乱しちゃうかもしれませんが

すべてを一度に覚える必要は
ありません

作る作品に必要なものから
覚えていけばいいんです。

そこで洋裁のアイロンのコツを
覚えるにあたって

「ぬいびと」からひとつだけ
アドバイスさせてもらいますね。

もし「手っ取り早く作品を
きれいに作る方法を教えて」と
いわれたら

「ぬいびと」だったら
「他のテクニックは後回しでいいから
とにかくアイロンをうまく
使いこなせるようになって」と答えます。

それだけアイロンって洋裁技術のなかでも
重要なポイントなんですね。

アイロンかけは
「地直し」からはじまって
縫う前の「くせとり」や
ミシンで縫ったあとには
「縫い代の処理」など必ずやります。

この一手間をかけるかかけないかで
作品の仕上がりが全然違うものに
なっちゃうんですね。

洋裁のアイロンのコツを
しっかりマスターして
洋裁スキルを向上させましょう!

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