管理人の「ぬいびと」です。
いつもありがとうございます
ハンドメイドが得意なので
イベントのTシャツを
手作りしようと思ったけど
できればオリジナルなものが
つくりたい。
シルクスクリーンはありがちなので
できれば文字を染め抜いてみたい。
でもどうやっていいのか
よくわからないし
わたしでもきれいにできるのか
とっても不安
そんな悩みありますよね。
そこで今回は
染め抜きのやり方
について教えちゃいます。
じょうずに使いこなして
あなただけのオリジナルな
作品作りを楽しみましょう!
それでは、今から6つの項目に分けて
詳しくお話ししていきたいと思います。
☆染め抜きとは
染め抜きは抜染(ばっせん)とも言うんですが
染められた生地の色を抜くことなんですね。
どうやって染めた色を抜くことが
できるのかは後でくわしく説明しますが
簡単にいうと
薬品を使って脱色するんです。
要は髪の毛を金髪にする時に使う
ブリーチのようなものだと
思ってください(笑)
脱色の方法にはいくつかあって
その時の作品に合わせて
使い分けるんです。
ただし色を染めるのに使った染料、
または使われている素材によっては
きれいに抜けないこともあるので
事前に試してみることを
おすすめします。
☆染め抜きのやり方を使うとどんなメリットがあるのか
・きれいな白を出すことができる
染めた生地の上からさらに白い染料で
染める事もできるんですが
そうすると下地の色が白い染料に透けて
きれいな白に見えなくなるんですね。
そんな時に染め抜きのやり方を使うと
下地の色が抜けて
生地そのものの白が現れます。
ただし、染める前の生地が
真っ白ではなく生成りだったりすると
きれいに白く抜けないので
注意が必要です。
・生地の風合いを損ねない
またTシャツの場合シルクスクリーンで
白を印刷すると下地が透けないように
白いインクを厚目にするか
二度刷りするんですね。
そうするとインクの厚みで
生地がゴワゴワしちゃうんですが
染め抜きの技法を使うと
生地の風合いを損なうことがなく
着心地のよいTシャツに
なるんです。
☆フリーハンドでの染め抜きのやり方
染め抜きをする場合の
技法には先程お話ししたように
いろいろなやりかたがあるんですね。
大きくわけると
筆などを使って
フリーハンドでする方法と
型紙やスクリーン型などの
型をつかった方法があるんです。
まずはじめに筆などを使って
フリーハンドでする方法について
くわしく説明していきますね。
・用意するもの
筆用抜染用糊 T18
ロンガリットSFS(抜染剤)
尿素
アイロン
筆
※薬品の入手場所は後で
説明しますね。
Tシャツなど色を抜きたいものの
表面から薬品を塗っていくので
反対面に薬品がつかないように
Tシャツなどの間にダンボールや木、
またはプラスチックなどでできた
平らな板をはさみます。
このときに
捺染ボンドをつかってあげると
生地が動かずピンと張った状態になるので
作業がしやすくなるんです。
この捺染ボンドは板にスプレーするだけの
簡単なボンドで
何回も貼ったりはがしたりできる
すぐれものなんですね。
次に薬品をまぜあわせます。
筆用抜染用糊を100gとしたら
尿素を粒のまま5g加えます
そこにロンガリットSFS 10gを
水10gで薄めたものを加えます。
そしてよくかき混ぜるんですが
薬品が溶け切らなくても
あせらずにそのままつかいます。
混ぜ合わせた薬品を使って
筆などで描いていきましょう。
このときに生地に薬品を
少し厚めに置いていったほうが
色が均一に抜けてくれるんです。
薬品を乾燥させます。
ドライヤーを使うと早く乾くんですが
色の抜け方がムラになっちゃいます。
薬品が乾いたらTシャツなどを
裏返しにして間に厚手のタオルなどを
はさみます。
そして150℃位のアイロンを
染め抜きする部分に3~5分くらい当てましょう。
焦げないように少しずつ動かすのがコツです。
ようは薬品を塗った反対側から
アイロンをあてると色が抜けていきます。
最後に水洗いをして薬品を
洗い流して乾燥させたら完成です。
☆型紙を使った染め抜きのやり方
つぎに型紙やスクリーン型を
使ったやりかたを
くわしく説明していきますね。
・ステンシルの技法
まずはステンシルのように
模様を切りぬいただけのものを
直接布地において薬品を
塗りつける方法です。
このときに模様を切りぬくための
型紙は洋型紙SCなどを使うと
よいでしょう。
この洋型紙SCは耐水性があって
濡れても伸び縮みしないので
つかいやすく折ったときに
折グセがつかいない
しなやかな型紙なんです。
・カッテイングテープを使った技法
他にもカッテイングテープを
切り抜いて貼り付ける方法
もあります。
・スクリーン型を使った技法
そしてちょっと難易度があがるけど
これができたら作品のクオリティーが
グーンとアップしちゃうスクリーン型
を使った方法を説明しますね。
はじめての方にはちょっと
レベルが高いので
簡単にできるものを
紹介しちゃいますね。
それが
アイロン接着型紙 入門セット
というものなんです。
楽しみながら型の彫り方から
スクリーンへの張り方までの
工程を実践できちゃう
初心者おすすめのセットです。
やりかたは
好みのイラストやデザインを
好みの大きさに印刷します。
それを糊付き洋型紙に貼り付けて
付属のカッターで彫っていきます。
彫った型紙の糊面に、テトロン紗を
大きさに合わせて乗せます。
さらに離けい紙を重ねたあと
アイロンで型紙とテトロン紗を接着します。
これでスクリーン型のできあがりです。
型ができあがったら染め抜きを
おこないます。
やり方はフリーハンドでの
染め抜きのやり方とほぼ同じです。
使う抜染用糊の種類が違うのと
図案をフリージハンドで書くか
型を使うかの違いだけなんです。
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・用意するもの
型用抜染用糊 N20
ロンガリットSFS(抜染剤)
尿素
アイロン
型
へら
反対面に薬品がつかないように
Tシャツなどの間に平らな板をはさみます。
このときに板に捺染ボンドを
スプレーしておきます。
何回も貼ったりはがしたりできて
生地をしっかり固定することができます。
次に薬品をまぜあわせます。
型用抜染用糊を100gに
尿素をそのままの状態で5g加えます
そこにロンガリットSFS 10gを
水10gで薄めたものを加えます。
そしてよくかき混ぜます。
混ぜ合わせた薬品を
へらを使って
型紙の上から置いていきます。
このとき少し厚めに薬品を
置いてあげると色がきれいに抜けます。
薬品を乾燥させます。
薬品が乾いたらTシャツなどを
裏返しにして間に厚手のタオルなどを
はさみます。
そして150℃位のアイロンを
染め抜きする部分に3~5分くらい当てましょう。
焦げないように少しずつ動かすのがコツです。
ようは薬品を塗った反対側から
アイロンをあてると色が抜けていきます。
最後に水洗いをして薬品を
洗い流して乾燥させたら完成です。
☆藍染布の染め抜きのやり方
藍染で染めた藍の色を
抜く方法です。
藍抜染剤というものを使いますが
木綿・麻・レーヨンを染めたものには
使えますが絹を染めたものには
使えないんですね。
染め抜きのやり方には
先程説明したTシャツなどと同じように
筆を使う方法と型を使うがあって
デザインの細かさに応じて
方法を使い分けるのがベストですね。
型を使う場合は藍抜染型用糊
筆を使う場合は藍抜染筆用糊に
10~20%の藍抜染剤を混ぜ合わせて
型もしくは筆で藍染した布に塗布
して乾かします。
乾いたらスチームアイロンの
蒸気をあてれば
藍が抜けて真っ白になるんです。
この後、糊を水洗いでおとして
還元剤のハイドロを
水1リットルあたり1g溶かした液に
つけて藍抜染剤を中和します。
藍抜染剤は塩素系の酸化剤なので
中和しておかないと生地が
傷んでしまいます。
陰干しして乾燥させれば出来上がりです。
☆染め抜きの材料
染め抜きのやり方について
解説してきましたが
それぞれでてきた材料の
入手先を紹介しておきますね。
・ミムラセンリョウ株式会社
http://mimura.honesto.net/how/index.html
筆用抜染用糊 T18
型用抜染用糊 N20
ロンガリットSFS(抜染剤)
尿素
・田中直染料店
https://www.tanaka-nao.co.jp/
アイロン接着型紙 入門セット
藍抜染型用糊
藍抜染筆用糊に
藍抜染剤
ハイドロ
管理人のまとめ
染め抜きのやり方について
お話しましたが
いかがでしたでしょうか?
染め抜きは
抜染(ばっせん)ともいいますが
日本に昔からある技法なんですね。
でもこの技法を今の時代に
使うことによって
とっても洗練された
オリジナリティーあふれた
作品を作り出すことができちゃうんです。
しかも応用の範囲がとっても広い。
たとえばTシャツだけにとどまらず
小物やバックなど布を使っているものなら
なんにでも応用ができちゃいます。
またちょっとしたロゴなどを
さりげなく染抜いて作った
ノベルティーグッズや
イベントの販促品なども
とってもおしゃれですよね。
少し難易度が高く感じるかも
しれないですが
一度体験してみると以外に
簡単にできちゃうので
食わず嫌いせずにぜひ技法をマスターして
あなたの作品作りの幅を広げてみてください。